
スカラレエンゼルフィッシュは、熱帯魚の代名詞的存在で非常に有名な熱帯魚です。飼育は容易で、熱帯魚飼育を学ぶために適した種といえます。体型や大きく伸びたひれが特徴的で、優雅に泳ぐ姿が魅力的です。また、飼育環境に慣れると餌を求めて水面に口を向ける姿も大変チャーミングです。近年では、原種系以外にも改良されたさまざまな品種が流通しています。強く側扁したひし形の魚体に、長く伸長した背びれと腹びれ、尻びれを持つ独特のフォルムが特徴です。
高さのある水槽(45cm以上)で優雅な泳ぎを楽しむ。美しいプロポーションを保つためには水深が重要です。
水草を多めに植えると自然な環境を再現できる。特に、アマゾンソードとの組み合わせは雰囲気がとてもよくなります。他にも流木や岩などのレイアウトも楽しめます。人口水草や天然の水草、岩、流木など弱い個体が隠れられるようなレイアウトをするとよいでしょう。
成長に合わせて餌のサイズを調整する(幼魚期はフレーク、成魚は顆粒タイプ)
ペアリングすると美しい求愛行動が観察できる。ペアを形成してしばらくすると、最も安全で産卵しやすい場所を自分たちで探し、一生懸懸に産卵したい場所を口で掃除します。主に、アマゾンソードなどの葉部分が大きく伸びた水草やフィルターのパイプなどに産卵します。
強力なフィルターをセットすることがとても重要です。中型で、成長すると手のひらほどの大きさになる魚です。フードもたくさん食べ新陳代謝が活発なため、水質が悪化しやすいので気を mặc;ないといけません。
現在流通しているエンゼルフィッシュの多くは、東南アジアを中心に養殖された個体で、水道水にカルキ抜きを規定量入れるだけで飼育できます。
アマゾン川で採取された原種のエンゼルフィッシュは、故郷アマゾン川と同じpH6.0~6.5前後の弱酸性の軟水を好みます。生体導入時はpH値を確認しましょう。
最低45cm水槽(1匹まで)、2匹以上なら60cm水槽以上、5匹以上なら90cm水槽以上を推奨。高さ45cm以上の水槽が理想的(体高が高くヒレが上下に伸長するため)
1日2-3回、3分以内に食べきれる量を目安に与えます。フレークでも顆粒でもどちらも食べます。何でもよく食べるため、餌付けには苦労しません。口が小さく粒なら小粒のものを与えましょう。浮上性タイプがおすすめです。成長するとフレークでは細かすぎるので、顆粒タイプの餌が良いでしょう。成長期は数種類のフードを交互に与えることによって、栄養バランスも整い美しく健康に育て上げることができます。
気性がやや荒く、空腹時にネオンテトラやグローライトテトラなどの小型魚をつついて弱らせたうえで食べてしまうこともあります。成魚のエンゼルフィッシュは特に組み合わせに注意して飼育しましょう。低層魚のプレコやコリドラスは混泳の相性が良いです(「掃除屋」のコリドラスなど水底を泳ぐ個体は、エンゼルフィッシュにいじめられにくい)。水草をかじることもなく、水草レイアウトでの飼育には最適の魚です。
