
熱帯魚の王様と称されるディスカスは、その美しさの一方で飼育の難易度がやや高いことでも知られています。しかし、基本を押さえれば家庭でも十分にその魅力を楽しむことができます。
60cm規格水槽(以上)が推奨です。成魚を複数匹飼育する場合は、90cm水槽があると水質が安定しやすくなります。ディスカスは水を汚しやすいため、外部式フィルターや上部式フィルターなど、ろ過能力の高いものを選びましょう。
ディスカスの給餌は、「高栄養」と「水質維持」のバランスを取ることが最大のコツです。ディスカスの成長と鮮やかな発色には、牛の心臓(ビーフハート)を主原料としたディスカスハンバーグが非常に効果的です。幼魚期には体を作るために1日3〜4回、少量ずつ与えます。成魚期は体型維持のために1日1〜2回に回数を減らしても大丈夫です。ディスカスハンバーグは非常に水が汚れやすく、放置すると急激に水質が悪化して病気の原因になります。食べ終わったら、残ったカスをスポイトなどで吸い出すのが理想です。
ディスカスは臆病で神経質な性格をしています。活発すぎる魚や、ディスカスの体を突っつくような魚(一部のシクリッドなど)は避けてください。また、ディスカスは高水温を好むため、高水温に耐えられる種類を選ぶのがポイントです。
ディスカス飼育において最も重要なのは「こまめな水換え」です。彼らは硝酸塩(水の汚れ)に非常に敏感です。週に1〜2回、3分の1から半分程度の水換えを継続することで、病気を防ぎ、美しい発色を維持できます。
初めて挑戦される場合は、成魚(大人)から飼い始めるのがおすすめです。幼魚は1日に何度も給餌が必要で水質管理がよりシビアですが、成魚はある程度体力が備わっているため、環境の変化にも適応しやすくなります。
ディスカスは神経質で、環境が変わると拒食(エサを食べなくなる)を起こしやすい魚です。新しい環境に迎えた直後は、無理に食べさせようとせず、まずは水温や水質を安定させて落ち着くのを待ってから、好物の冷凍赤虫などから少しずつ慣らしてあげてください。