ドワーフグラミー
ドワーフグラミー
ドワーフグラミー
Trichogaster lalius
初心者向けグラミー・ベタ

ドワーフグラミーは、パキスタン、インド、バングラデシュに分布するグラミーの仲間です。オレンジとメタリックなブルーの縞模様が特徴で、美しい上に安価で入手しやすく、飼育も容易とあって、ビギナー向けのグラミーとして古くからアクアリウムではおなじみの種です。細長いアンテナ状に変化した腹ビレで周囲の様子を探ったり、仲間同士でコミュニケーションを取ったりする様子が確認できるのもこのグラミー類の見どころです。

飼育のコツ

ラビリンス器官で空気呼吸ができるため酸素不足に強い。水面で空気呼吸するため水槽に蓋を設置(飛び出し防止)

オスは美しい青と赤のストライプ模様、メスは銀色がかった体色。雌雄判別が容易にオスメスの判別が可能な点も嬉しいところです。

繁殖期にオスが泡巣を作る興味深い行動が観察できる。浮草を浮かべていると巣を作りやすくなります。背丈が低く、屋内の水槽で維持しやすい浮草としては「フロッグビット」か「サンショウモ」の仲間が良いでしょう。

多くの改良品種が作出されています。元々の特徴であるオレンジとメタリックブルーの配色バランスを変更したもので、青みが強い「ネオン」「コバルトブルー」、逆に全身がオレンジに染まる「サンセット」といったタイプなどが知られます。いずれも配色の変更のみで、飼育に関しては特に変わりません。

体色の変異の他には、バルーンタイプという体形が縮まったタイプの品種も見られます。こちらはころころとした体形が愛らしい品種です。

プラチナ個体は非常に高価(20-50万円)で希少です。

水槽サイズ

30cm水槽以上で飼育可能(45cm水槽推奨、ペア飼育時は60cm水槽以上)。30cm以下の小型水槽でも主役にふさわしい存在感があります。

給餌

1日2-3回、小粒のフレークフードや顆粒フードを少量ずつ。基本的には選り好みせず、よく食べる個体が多いです。人工飼料に餌付けやすく、フレークまたは顆粒がおすすめです。

混泳

非常に混泳向きのグラミーです。本種よりも小さく温和で、腹ビレをかじらない魚種とであればどんな魚種とも混泳可能です。グッピー、プラティ、テトラ、ラスボラなど人気の小型熱帯魚とも混泳相性は抜群です。グラミー同士は数を多く入れると、小競り合いしやすくなるので注意しましょう。60cm水槽の場合、多くても3~4匹程度にとどめたほうが良いでしょう。

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基本データ
体長5-6cm
水温24-28°C(適温25-27°C)
pH6.0-7.5(弱酸性~中性、pH5~7)
酸性中性アルカリ性
寿命3-5年
原産地南アジア(インド、バングラデシュ、パキスタン)
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