
コリドラス・アエネウスは「赤コリ」の通称でよく知られる、初心者向けコリドラスの代表といえる人気種です。安価で丈夫で飼育しやすく、コリドラスどころか初めて飼育する熱帯魚としても最適です。赤みを帯びた褐色をベースとした体色に、体の横側が濃緑色に染まります。シンプルな色彩でさまざまな水槽にマッチします。東南アジアで大量にブリードされているため数多く流通していますが、ワイルド個体の入荷もちらほら見られます。ブラジル、コロンビア、ペルーと広範囲に生息するため、産地ごとに微妙な差異があり、これを集めるのも楽しいものです。
底砂は角のない細かい砂を使用する(田砂推奨、ヒゲを傷つけないため)。大磯でも飼育はできますが、砂粒の細かいものを採用するのがベストです。
群泳性なので複数匹で飼育すると活発になり美しい群泳が見られます。群れを作る習性があるため、複数匹をまとめて飼育するのがおすすめです。
pHもどちらかといえば弱酸性を好みますが、そんなに気にしなくてOKです。少しぐらいアルカリ性に傾いても平気です。割と水質には寛容なので、あまり小難しく考えなくとも基本さえ押さえれば問題なく飼育できます。
熱帯魚飼育に必要とされる基本的な設備を整えていれば、それでOKです。教科書通りのコリドラスであり、これといって特別有用なアイテムはありません。
アルビノ個体(白コリ)は通常個体よりもむしろ強健な節があります。ロングフィン、ショートボディなどの変異個体も見られます。
ワイルド個体は産地ごとに異なる特徴を持ち、コレクション性が非常に高いです。ペルー産、イニリダ産、トカンチンス産、プカルパ産、パラグアイ産、ミナス産など様々なバリエーションが知られます。
アエネウスに始まり、アエネウスに終わる。初心者向けといわれながら、突き詰めればマニアさえも唸らせる。そんなコリドラスの奥深さを物語ってくれる種類です。
30cm水槽から飼育可能ですが、群泳を楽しむなら45cm水槽以上を推奨します。群れを作る習性があるため、複数匹をまとめて飼育するのがおすすめです。
1日1-2回、沈下性のコリドラス専用タブレット、冷凍アカムシ、人工飼料を与えます。何でもよく食べるため餌付けには苦労しません。底砂に沈む餌を好んで食べますが、水面に浮かぶ餌を食べることもよくあります。
非常に混泳向きのコリドラスです。コリドラス同士であれば基本的に問題ありません。グッピー、プラティ、テトラ、ラスボラなど人気の小型熱帯魚とも混泳相性は抜群です。温和な性格で、さまざまな魚種との混泳に向いています。

