コリドラス・パレアタス
コリドラス・パレアタス
コリドラス・パレアタス
Corydoras paleatus
初心者向けコリドラス

コリドラス・パレアタスは「青コリ」「花コリ」「黒コリ」の愛称で親しまれる、コリドラスの中で最も丈夫で飼育しやすい種類です。体長5-6cm程度の小型ナマズで、青みがかった光沢を持つ灰色の体色に黒いマダラ模様が入る美しい外観が特徴です。模様の入り方には個体差があり、複数匹をまとめて飼育して模様の差を楽しむこともできます。東南アジアで大量にブリードされているため流通している個体はほぼすべてがブリード個体で、ホームセンターの熱帯魚コーナーでも見かけることができます。赤コリ・白コリと並んで「赤青白で3色揃って昔なじみのお友達」な関係性で、初心者向けコリドラスの代表格として古くから愛されています。

飼育のコツ

底砂は角のない細かい砂を使用する(ボトムサンドや田砂がおすすめ、大磯砂細目でも飼育可能)。コリドラスは底砂をつつきながら餌を探す習性があるため、角のある砂利よりも細かな砂が向いています。

群泳性なので複数匹で飼育すると活発になる(パレアタスは同種以外と群れを作らない特徴がある)。他種のコリドラスと混ざらずクールに同種のみで群れます。

底をモフモフと掘り返しながら餌を探す愛らしい行動が観察できる。この行動は「モフモフ」と呼ばれ、コリドラスの魅力の一つです。

流木などに活着させた水草が向いています(水草を掘ってしまいがち)。ミクロソリウムやアヌビアスナナは多様な品種があるため十分に楽しめます。ミナミヌマエビなどのコケ取り生体との混泳がおすすめです。

飼育水槽の照明は必ず設置(青い光沢が美しく楽しめる)。光の加減で青い光沢が楽しめる美しい魚種です。キラリと光った際には魅力が倍増します。

オスの背ビレが伸長する個体は特に美しい。コリドラスの仲間でオスの背ビレが伸長するものは何種類かいますが、本種は特に顕著でながーく伸びます。ただし伸び方には個体差があります。

改良品種も存在:ハイフィン(背ビレが長い、別名「羽衣パレアタス」)、ロングフィン(すべてのヒレが長い)、アルビノ(体色が白い、淡い水色を楽しめる)。入荷頻度はさほど多くありませんが、見かけた時が購入のタイミングです。

pHもどちらかといえば弱酸性を好みますが、そんなに気にしなくてOKです。少しぐらいアルカリ性に傾いても平気。水質には割と寛容なので、基本さえ押さえれば問題なく飼育できます。

水温も至適温度は24度前後とちょっとだけ低めが理想ですが、こちらもそこまで気にしなくて良いです。ブリード個体は比較的高水温にも適応できるようになっています。

非常に強健でアクアリウム初心者から飼育しやすい魚種です。一時期は「最強クラスの丈夫さを持つ」と噂されており、その通りに非常に強健です。

パイロットフィッシュとしても優秀。水質変化にも強く丈夫なことから、立ち上げ後の水槽のパイロットフィッシュとして役立ちます。

水槽サイズ

30cm水槽から飼育可能、複数匹飼育の場合は60cm水槽がおすすめ。広い底面部分があるとモフモフ行動がより一層楽しめます。

給餌

1日1-2回、沈下性のコリドラス専用フード、冷凍赤虫、人工飼料。痩せやすいと言われることもあるためしっかり給餌を行うことが大切です。大食漢で水を汚しやすい部類の魚ですので水量が多い方が飼育しやすいと言えます。

混泳

非常に温和で混泳向き、残り餌を食べる水槽の清掃役。プラティなどの上層部を泳ぐ魚種とも相性が良好です。体長が同程度で、弱酸性付近の水質を好む温和な魚種とであればほとんど混泳可能です。

基本データ
体長5-6cm
水温22-26°C(適温24°C前後)
pH6.0-7.5(弱酸性~中性)
酸性中性アルカリ性
寿命3-5年
原産地南米(ブラジル南部・パラナ川)
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