
チャカ・チャカ(正式名称:チャカ・バンカネンシス)は東南アジア原産の非常に特徴的なナマズです。体は平たく扁平し、体色は茶褐色一色で、まるで水底に沈んだ枯葉のような見た目をしています。体の横幅と同じくらいの異様な大きさの口が最大の特徴で、待ち伏せ型の捕食者として、じっとして動かず、近づいた獲物を大きな口を開けて水ごと吸い込んで丸呑みにします。目は申し訳程度に小さな点があり視力は弱く、周囲の水の流れや餌については、体表に無数に生えた「ひげ」を使い認識しています。完全な底生魚で、現地では砂ではなく完全な泥の中に隠れています。ちゃんと生きているのか不安になるほど動かないため観賞魚としては好き嫌いが分かれますが、その奇異な出で立ちや生態から奇魚・珍魚マニアやナマズマニアに根強い人気があります。
ほとんど動かないので人気がないのか、ショップではあまり見かけません。見つけたら貴重なチャンスです。
底砂に潜る習性があるので、底に敷く砂利は角が無い細かい砂(田砂、ボトムサンドなど)にしましょう。
掃除しやすいように、体がぎりぎり埋まるくらいの薄さにするのが掃除を簡単にするコツです。
扁平な頭の上に沈下性の人工飼料を落としてあげるだけでも即座に食らいつきますし、工夫次第では他の人工飼料も問題なく食べてくれます。
たまには冷凍川エビ・ザリガニ・カワサギなど栄養価に富むものを与えるのも良いです。
その奇異な出で立ちや生態・性質から奇魚・珍魚マニアやナマズマニアに多くの人気があります。
最初は不気味な印象を受けますが、慣れると不思議と可愛らしく愛着が湧く魚です。
久しぶりに見ると「いつのまにか成長している!」と思うことも少なくありません。
45cm水槽以上推奨(終生飼育可能、余裕をもって60cm水槽がおすすめ)。遊泳性が低いため、最小で45cm規格水槽でも飼育可能ですが、成長を考慮すると60cm規格水槽が理想的です。
基本的にメダカ、小赤などの生き餌がメインになります。小さい個体にはメダカ、大きくなってきたら小赤を与えましょう。メダカなどは水槽上部にしかいないことが多いので、なかなか食べられない場合はどじょうやエビを与えると良いです。人工餌への餌付けは非常に困難で、大きめの個体(10cm以上)で今まで生き餌を与えられていた場合は、かなり手ごわいと考えて下さい。慣らせる場合は、まずクリルや冷凍赤虫を水を含ませて沈ませて与え、それに慣れたら混ぜてキャットを与えましょう。最初は吐き出してしまいますが、慣れると食べてくれます。丸呑みにするため、餌の残骸で水を汚すことも少ないです。
大きな口で自分の体の大きさの半分くらいの魚も捕食してしまうことがあるので、基本的には単独飼育が望ましいでしょう。ただ、生活圏がかぶらないバタフライフィッシュなど表層にいることが多い種や、動きがゆっくりなバンジョーキャット、リーフフィッシュ、チャカチャカ同士との混泳は比較的うまくいくことが多いです。コリドラスなどの生活圏の被る魚には注意が必要で、飲み込んだはいいもののひれで口腔内・食道が傷ついたり、大きすぎて食滞(消化不良)が起き、両魚とも共倒れになり死亡してしまう事例があります。口の横幅より大きな魚を選び、導入初期はしばらく注意深く観察してください。





