
スポッテッドトーキングキャットは黒い身体に白の水玉模様が特徴の南米ナマズです。そのコロコロとした可愛らしいフォルムで、一般的な個体だと成長しても10cmもいかないので45cm水槽でも終生飼育可能です。稀に15cmに到達する個体もいますが、少なくとも90cm以上の水槽が必要になるでしょう。養殖個体も野生採取個体(ワイルド)も頻繫に輸入されているので、熱帯魚店ではもちろん、ホームセンターでも販売されることがあります。夜行性なため昼間は物陰に隠れていますが、慣れてくればエサをやると昼間でも出てきてくれるのでその点からも人気です。水玉模様の配置にはある程度決まったパターンがあり、特に野生採取個体には模様乱れはありません。しかしながら養殖個体では水玉模様が乱れることがあり、違ったパターンのものを集めてみるのも面白いでしょう。
厳密には2種類が混在している(Agamyxis pectinifrons と Agamyxis albomaculatus)。前者はペルー・ボリビア・エクアドル・ブラジルのアマゾン川流域に分布し浮き袋に憩室が5~7つ、後者はコロンビア・ベネズエラのオリノコ川流域に分布し浮き袋に憩室が3つ付きます。残念ながら外見上での判断は難しく、詳しく種を同定するには解剖して浮き袋を確認する他ありません。
隠れたがるといっても特徴があり、本種は「ピタッと感」を求めます。シェルターを入れるとシェルターの壁にピタッとお腹を張り付けたがります。たとえ魚が裏返っていても弱っているわけではないのでご心配なく。
筒状のシェルター(土管や塩ビパイプなど)から出そうとすると、胸鰭をロックして抵抗してくることがあります。そうなるともう出すのは不可能ですし無理やり押したり引いたりしてもドラスが怪我をしてしまいます。掃除の際には億劫ですが、慣れてくると隙を見てヒョイと出せるようになるので気長に付き合ってください。どうしてもというときはシェルターを縦にして、魚の顔だけを水につけながら体を指でさすってみてください。嫌がって出てくることが多いです。
シェルターは四角形でギチギチではなく余裕のあるものが好ましいです。土管や塩ビ管はどうしても魚と接する面が曲面になるので胸鰭が反ってしまう場合があります。四角のシェルターは平面で接するのでその心配がありません。またドラスは狭いところに入りたがりますが、それも鰭が歪になる原因ですので避けた方が良いでしょう。おすすめはシェルターよりも流木を組むことです。
夜行性なため昼間は物陰に隠れていますが、慣れてくればエサをやると昼間でも出てきてくれます。
水玉模様の配置にはある程度決まったパターンがあり、特に野生採取個体には模様乱れはありません。養殖個体では水玉模様が乱れることがあり、違ったパターンのものを集めてみるのも面白いでしょう。
45cm水槽以上で飼育可能(一般的な10cm以下の個体なら45cm水槽で終生飼育可能、15cmになる個体は稀だが90cm以上が必要)
口に入る大きさの餌なら何でも食べます。コリドラスの餌から川魚の餌まで本当に何でも食べてくれますので、エサに苦労することはありません。具体的な製品としては、どじょう養殖研究所の「グロウD」などが良いでしょう。ただ、この「何でも」というのが曲者で、慣れるとかなりふてぶてしい性格になり、混泳魚の餌を横取りします。混泳魚にもエサを行き渡らせるよう与えると、肥満になる傾向があるため注意して下さい。
基本的に温厚で混泳向きの魚です。他の魚に攻撃することはなく完全平和主義の魚です。強いて言えば身体がゴツゴツした棘や鎧に覆われているため、皮膚が弱い魚と接触時にケガをさせてしまうぐらいですが、混泳している魚が非常にデリケートでない限りこの点は問題になりません。





